※夏篇すらまだ感想書いてないので冬篇まで終わるか、再プレイしたらちゃんとしたものを書くとして。

※今回は日記がてらなメモ。

※ネタバレが全くないこともない。







【全般】

――叶わぬ恋でも想い続けることができますか
ssss
発売日:2016年5月27日
Innocent Greyより発売
公式サイト


春篇の感想はこちら
夏篇もクリアしてるんですが感想書いてないだけです。
個人的には夏>>>春>秋
かといって今回の秋篇がダメだったわけではないけれど。

春、夏と続いての三作目。
初期からのキャラを薄くさせず万遍なく登場と活躍をさせるバランスはさすが。
なのだけれど本筋であるネリネの描写にはもっと割いてよかったような。
あるにはあるんだけど過去に対するものが多くて、最終的なあの決断に至るまでの部分はもう少し欲しかったような、語らぬが華なような。
まぁ、あのエンディングの魅せ方を考えると語れなかったというのが正しいのか。
譲葉とネリネの関係ってこれからだよなーと思いました。
今作だけじゃ判断しづらい部分があったり。
冬篇次第な感じもあります。

今作は沙沙貴姉妹に焦点を当てている。
正直この二人はシナリオを引率する立ち位置ではないと(話の隙間を埋めたり、盛り上げたりする完全なサブの立ち位置)思っていたので読む前からどうかなとは思っていたけれど、やっぱり読んでいてキャラが持つパワーやらカリスマが不足気味だなという感想。
譲葉やネリネが持つオーラを前にすると霞んでしまい、かといってものすごい地味なキャラでもないので、なんだろう、モヤモヤがすごい。
公式ブログを観る限り譲葉以外は当初から百合に絡ませるっぽかったので沙沙貴姉妹も構想段階でこの立ち位置に持ってくるつもりだったのだろうけど、春、夏でそういうキャラの立て方を積み重ねてきたのか?というとあまり印象はなく、ちょっと春篇からやり直して確認したい感じ。

とまぁ気になったのはこの二点くらいでしょうか。
前者は演出の都合だろうし、後者は自分のこれまでの読み込み不足なだけかもしれない(現に春篇も夏篇も発売当時に一回ずつプレイしただけだから記憶も薄れてきている)
それ以外で言えば譲葉のネリネの想いに至るまでは本当に素晴らしく、最終作へ向けての盛り上げも整ったので冬篇が待ち遠しい。
大体一年に一作というペースなのでこのまま走りきって欲しいところ。



【ミステリ要素】
(夏篇)
推理2
(秋篇)
推理
春篇の感想で(どうでもいいが、春篇の感想がもう二年前で震える)

『肝心のミステリ要素は……ちょっと弱いかなと思った。』

『あくまで蘇芳視点での推理なのである程度の教養と知識が求められるし』
『それまでの会話の中にヒントがあるんだけど簡単に振り返れなかったり』
『プレイヤーと蘇芳との間に情報量の格差が割と大きかったり』
『いかんせんプレイヤーに解かせたいのか、そうじゃないのかよくわからなかった。』

と書いていたけれど夏篇からこのあたりは解消されている。
プレイヤーと主人公の距離がぐっと近くなり、解かせるようには出来ている。
推理パートがそれなりに待ち遠しかったので楽しく作られてるんじゃないかと。



【統括】
ggggg
夏篇のえりかと千鳥が好きなので予想以上の出番と活躍で嬉しい限り。

にしてもこのシリーズって世間で人気なんだろうか。
あまり完璧なキャラは出てこず、一から百まで語られなくて行間を読まなくてはならないところも多い。
少なくとも今風の作りではない。
(良い意味で)割と厨キャラだった譲葉も今作ではダメなところが露見する。
このあたり若い子はどう思うんだろうなー。
というか、そもそも今は若い子がADVやらない気がする。
自分がたくさんPCゲームをやっていた大学生の頃ですらまわりは「シナリオに金かけるのはもったいない」みたいな認識が多かった。
ゲーム=何度でもやり直せる、やり込めるものがいい、といった感じで。
まぁ実際、ADVって文章をものすごいリッチに見せる手法なので贅沢品であるかもしれない。
でも時間のない昨今。いつ終わるかわからないボリュームに立ち向かうよりは、決められたボリュームの中でリッチで素晴らしい体験をして、すっきりと終われるテキストADVの時代が再び来てもいいんじゃないかと思うんですがどうでしょう。



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